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雇用ベースのグリーンカードが届いた話 その2

ということで、ここからが重要な本編です。

アメリカに住みたい、アメリカで仕事をしたい、と思ったときに一番の壁となるのはビザ/滞在資格です。ということで、今回はグリーンカードを取得したお話。 そもそもアメリカのビザ・滞在資格って?めちゃめちゃ簡単に言うと、アメリカに外国人が入国する際に必要なのがビザ。入国後、居住して仕事をしたりするために必要なのが滞在資格。アメリカに観光する人は「観光ビザ」ではなく、大体「ビザ免除(Visa Waiver)」と呼ばれる90日間アメリカにいられる状態で入国してます。「ビザ免除」というビザを持ってるイメージ。当然滞...
雇用ベースのグリーンカードが届いた話 その1 - ヘブリカン:そんなHeavenでもないアメリカ生活
ということで、ここからが重要な本編です。 実際の手続きカテゴリ雇用ベースのグリーンカードはさらに細かく分類があります。例えばすでに企業の要職/管理職についているケース、院卒で実績があるケース、学卒のケースなど、これまでの経歴によってどのカテゴリで申請するかを決めないといけません。自分の場合はEB3という大卒のカテゴリでの申請でした。なぜこのカテゴリ分けがあるかというと、それに伴って申請方法が変わってきます。例えばEB3だと「アメリカ人も大卒いっぱいいるでしょ?どうしてあなたに?」という視点でかか...
雇用ベースのグリーンカードが届いた話 その2 - ヘブリカン:そんなHeavenでもないアメリカ生活
続きです。以前の記事はこちら。 Step 3: I-485I-485を申請すると、3,4日後に受理しました、という書類が届きました。今後の進捗状況は、この紙で届く①I-797、②USCISのCase Status Online、③USCISのOnline Account、のどれかで把握することになります。後者の二つは似て非なるもので、更新頻度や内容が異なるので両方設定しておくのがよいです。 指紋採取受理の連絡ののち、25日ほどで指紋採取の連絡がきました。どこどこのUSCISセンターで受けてね、と時間指定でくるので、指定された通り採取してきました。指定日は受け取...
雇用ベースのグリーンカードが届いた話 その3 - ヘブリカン:そんなHeavenでもないアメリカ生活
前回の続きです。 Step 3: I-485インタビュー最近の制度変更で、雇用ベースの申請もインタビューがほぼ必須となっているようです。インタビューでは、今回申請している雇用に関する情報、本人の確認、書類の提出、などが求められます。基本的に準備できるものはできるだけもっていきましょう。大は小を兼ねます。一応インタビューのお知らせに持ってくる書類の記載はありますが、自分が持って行ったものを書くと、 パスポート(古いものも一応) EAD/AP 戸籍原本 戸籍の翻訳 給与証明 (実はこれだけなぜか持っていくのを忘れて...
雇用ベースのグリーンカードが届いた話 その4 - ヘブリカン:そんなHeavenでもないアメリカ生活
気付けば1年以上経ってグリーンカードを持っていることが日常になってきましたが、すっかり書き損ねた番外編を書いておきます。 グリーンカード取得までの滞在資格雇用ベースのグリーンカードの申請の場合、基本的にすでに仕事をしているのが前提となっています。ということはすでに何らかの就労できるビザを持っているわけですが、ケースとしてはH1-B、L、Eとかが多いことでしょう。以前I-485の申請とAOSやEADによる滞在許可、労働許可の話を書きましたが、↓自分の場合は持っていたLビザおよびI-94の滞在資格が6月末にきれる予定...
雇用ベースのグリーンカードが届いた話 番外編 - ヘブリカン:そんなHeavenでもないアメリカ生活

 

Contents:

実際の手続き

カテゴリ

雇用ベースのグリーンカードはさらに細かく分類があります。

例えばすでに企業の要職/管理職についているケース、院卒で実績があるケース、学卒のケースなど、これまでの経歴によってどのカテゴリで申請するかを決めないといけません。自分の場合はEB3という大卒のカテゴリでの申請でした。

なぜこのカテゴリ分けがあるかというと、それに伴って申請方法が変わってきます。
例えばEB3だと「アメリカ人も大卒いっぱいいるでしょ?どうしてあなたに?」という視点でかかってくるので、最初のステップは職務の設定とそれに該当者がいないという証明が必要になります。

 

Step 1: Labor Certification / PERM

なので最初のステップ、Labor Certification / PERM申請というのをします。

ここではどういうタイトルのどういう職務について雇用主がスポンサーするのか定義し、その職務に該当するメンバがいないことを証明するステップとなります。実際におよそ2か月ほど、社外に募集をかけることも義務付けられます。期間的には実際に募集にかける2か月+申請が承認されるまで3か月でした。(2017年時点)どちらかというとその前段階で必要な情報を集めたり、職務定義をしたり、雇用条件などを決めたりすることに時間がかかったイメージです。

このステップに関してはほとんどが雇用主側で処理を進めることになるので、当の申請者の作業は少ないです。ちなみにこの申請は移民局ではなく、労働局に対して行われます。

 

Step 2: I-140

Labor Certificationの承認が下りると、その後6か月の間に次のステップに進む必要があります。ここからは移民局とのやり取りになってきます。次はI-140と呼ばれるステップで、主に雇用主自体のスポンサーシップを確認するステップです。

雇用主の会社に問題がなく、該当職務が現在も有効かつ申請カテゴリーと一致し、申請者が適任であり、給与の支払いなど様々な面で問題がないことを確認するステップです。このステップもかなり雇用主側に依存する段階ですが、自分の経歴と職歴の適合性など、情報に不備がないことが重要になります。このI-140にはお金を出せば早くプロセスするよ、という仕組み(Premium Processing)があるので、処理を早めなければいけないケースなどでは利用するのも手です。

2018年時点通常で6-9か月と言われいますが、Premium Processingだと15日以内という短期間が設定されています。自分は滞在するビザとの兼ね合いもあったのでPremium Processingをお願いし、9日で承認が下りました。

 

Step 3: I-485

I-140が下りると最後のStepがI-485 Adjustment of Status (AOS)と呼ばれる申請者自身の確認となります。

家族構成、仕事の経歴、犯罪歴等々、自分自身に関する情報はすべて必要になります。日本人だと戸籍の写しなどが必ず求められます。このI-485はI-140と同時申請をすることができます。確認作業はI-140承認後に進むので、申請と申請の間を省略してスムーズに次に進めるというのがメリットです。デメリットはI-140が却下された場合、同時申請したI-485も却下扱いになるので、申請料金が無駄になるそうです。

I-485自体は現在は半年以上の待ちといわれています。この待ち時間はどれだけ申請者の国から申請がきているかで大きく異なります。例えばインドや中国は申請者が多いため、何年ものも待ち時間が設定されます。Visa Bulletinという情報が毎月開示されており、いつの申請が現在処理対象なのかがわかります。グリーンカードの発行数の制限、および国に偏りをおこさないための処置なのでしょうがないですが、何年も待っている人はやってられないことでしょう。

幸い、日本はVisa Bulletinだと2018年現在だとCurrent、すなわち申請したら処理されるという待ち時間になっています。その中でも、どうやら国ごとに処理を進めているからなのか、知り合いのケースを見てみると比較的日本人のグリーンカード申請が少ないからなのか、早めに処理されているように思います。

だいぶ長くなったので、次に続きます。

アメリカに住みたい、アメリカで仕事をしたい、と思ったときに一番の壁となるのはビザ/滞在資格です。ということで、今回はグリーンカードを取得したお話。 そもそもアメリカのビザ・滞在資格って?めちゃめちゃ簡単に言うと、アメリカに外国人が入国する際に必要なのがビザ。入国後、居住して仕事をしたりするために必要なのが滞在資格。アメリカに観光する人は「観光ビザ」ではなく、大体「ビザ免除(Visa Waiver)」と呼ばれる90日間アメリカにいられる状態で入国してます。「ビザ免除」というビザを持ってるイメージ。当然滞...
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前回の続きです。 Step 3: I-485インタビュー最近の制度変更で、雇用ベースの申請もインタビューがほぼ必須となっているようです。インタビューでは、今回申請している雇用に関する情報、本人の確認、書類の提出、などが求められます。基本的に準備できるものはできるだけもっていきましょう。大は小を兼ねます。一応インタビューのお知らせに持ってくる書類の記載はありますが、自分が持って行ったものを書くと、 パスポート(古いものも一応) EAD/AP 戸籍原本 戸籍の翻訳 給与証明 (実はこれだけなぜか持っていくのを忘れて...
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ハイサワー: 管理人:ハイサワー アメリカ在住。30代男。2016年より子育て奮闘中。 スポーツは何でも。特にバスケ、アメフト、ラグビー。