雇用ベースのグリーンカードが届いた話 その2

ということで、ここからが重要な本編です。

 

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実際の手続き

カテゴリ

雇用ベースのグリーンカードはさらに細かく分類があります。

例えばすでに企業の要職/管理職についているケース、院卒で実績があるケース、学卒のケースなど、これまでの経歴によってどのカテゴリで申請するかを決めないといけません。自分の場合はEB3という大卒のカテゴリでの申請でした。

なぜこのカテゴリ分けがあるかというと、それに伴って申請方法が変わってきます。
例えばEB3だと「アメリカ人も大卒いっぱいいるでしょ?どうしてあなたに?」という視点でかかってくるので、最初のステップは職務の設定とそれに該当者がいないという証明が必要になります。

 

Step 1: Labor Certification / PERM

なので最初のステップ、Labor Certification / PERM申請というのをします。

ここではどういうタイトルのどういう職務について雇用主がスポンサーするのか定義し、その職務に該当するメンバがいないことを証明するステップとなります。実際におよそ2か月ほど、社外に募集をかけることも義務付けられます。期間的には実際に募集にかける2か月+申請が承認されるまで3か月でした。(2017年時点)どちらかというとその前段階で必要な情報を集めたり、職務定義をしたり、雇用条件などを決めたりすることに時間がかかったイメージです。

このステップに関してはほとんどが雇用主側で処理を進めることになるので、当の申請者の作業は少ないです。ちなみにこの申請は移民局ではなく、労働局に対して行われます。

 

Step 2: I-140

Labor Certificationの承認が下りると、その後6か月の間に次のステップに進む必要があります。ここからは移民局とのやり取りになってきます。次はI-140と呼ばれるステップで、主に雇用主自体のスポンサーシップを確認するステップです。

雇用主の会社に問題がなく、該当職務が現在も有効かつ申請カテゴリーと一致し、申請者が適任であり、給与の支払いなど様々な面で問題がないことを確認するステップです。このステップもかなり雇用主側に依存する段階ですが、自分の経歴と職歴の適合性など、情報に不備がないことが重要になります。このI-140にはお金を出せば早くプロセスするよ、という仕組み(Premium Processing)があるので、処理を早めなければいけないケースなどでは利用するのも手です。

2018年時点通常で6-9か月と言われいますが、Premium Processingだと15日以内という短期間が設定されています。自分は滞在するビザとの兼ね合いもあったのでPremium Processingをお願いし、9日で承認が下りました。

 

Step 3: I-485

I-140が下りると最後のStepがI-485 Adjustment of Status (AOS)と呼ばれる申請者自身の確認となります。

家族構成、仕事の経歴、犯罪歴等々、自分自身に関する情報はすべて必要になります。日本人だと戸籍の写しなどが必ず求められます。このI-485はI-140と同時申請をすることができます。確認作業はI-140承認後に進むので、申請と申請の間を省略してスムーズに次に進めるというのがメリットです。デメリットはI-140が却下された場合、同時申請したI-485も却下扱いになるので、申請料金が無駄になるそうです。

I-485自体は現在は半年以上の待ちといわれています。この待ち時間はどれだけ申請者の国から申請がきているかで大きく異なります。例えばインドや中国は申請者が多いため、何年ものも待ち時間が設定されます。Visa Bulletinという情報が毎月開示されており、いつの申請が現在処理対象なのかがわかります。グリーンカードの発行数の制限、および国に偏りをおこさないための処置なのでしょうがないですが、何年も待っている人はやってられないことでしょう。

幸い、日本はVisa Bulletinだと2018年現在だとCurrent、すなわち申請したら処理されるという待ち時間になっています。その中でも、どうやら国ごとに処理を進めているからなのか、知り合いのケースを見てみると比較的日本人のグリーンカード申請が少ないからなのか、早めに処理されているように思います。

だいぶ長くなったので、次に続きます。

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