急にQuartz時計から音がするようになったのので直してみる

Quartz/クォーツ時計の音がうるさくなったので、直してみました。全てのケースにあてはまるかわからないけど、参考までに。
アナログ時計は基本的にこの仕組みなので、同様の現象であれば、自分で見て直してみることをおススメします。

 

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経緯

我が家の寝室にあった壁掛け時計ですが、これはContinuous Movementと呼ばれる秒針がチクタクと1秒ごとに動くのではなく、動き続ける時計でした。
時計用語ではスイープ運針と呼ぶそうです。

スイープ運針の特徴は常に動き続けるということもあって、1秒ごとの秒針の音が聞こえません。
なので、寝室に置くことを想定して時計を選んだらそういう選択になりました。

ところが、なぜか急にガチッガチッと音が鳴るようになりました。
本来鳴るべきではない音なので、聞いているだけで不快だし、眠りを妨げる効果としては抜群なうざったい現象でした。
最初は「電池がないのかな」と思い、新しい電池に交換しました。
が、直らない。

これは何かがおかしいぞ、と思い始めて、修理しようと思いました。

 

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中を開ける

ということで中を開けて見ます。

一番外側のカバーを取るとこんな感じ。
カバーには時間あわせのネジみたいなものがありますが、それとカバーがはずせます。
両サイドにひっかける部分があるので、それぞれ外せばカパッととれました。

簡単に仕組みを説明すると、右上にある金色のコイルがモーターですね。
これによって動力源のネジが一定速度で回ります。

写真では途中のネジを外していますが、この時計は二つのネジを経由して、秒針のネジにつながります。
秒針のネジは分針、時針につながっています。
開けてみたらたいした仕組みではないですね。ミニ四駆が動くのとなんら変わりはないです。

 

問題点

さて、今回の問題はここから音がすることでした。
ということで、実際にどこから音が出ているのかを特定するために、ネジを一つずつ外して動かしてみる、ということをしてみます。

動力源と秒針をつなぐ一番上にあるネジをとってみても、音がなります。
その下のネジを外してみても、音がなりました。
と、やっていくと、どうやら動力源のネジの部分で音がなっていることがわかりました。

ということで、このネジを分析してみます。
回っているときだけ音がするので、どこかが接触しているのでは、というのが最初の仮説。
動きを観察してみても、あまりその様子はない。
なんとなく、時計を上下逆にすると音が少し弱まりました。
そのことからどうやらコイルからローターを経由してネジをまわす時に問題があるみたい。

ネジをよく見てみると、裏はワッシャーのようなものがハマっており、それを電動で動かしているように見える。
ということで、回る時にその中が接触していることに気付きました。なので微量のオイルを注入しました。

するとどうでしょう!!!

音がなくなりました。( ゚∀゚)

 

まとめ

今回はたまたまオイルを指すだけで直るというラッキーではありましたが、実際開けてみると仕組みは比較的シンプルでした。
といってもごく簡単なアナログの掛け時計というのが一番の理由ですね。
電子部品が入ってくると、なかなか直らないかもです。
ただ、開けてみる価値はあると思います。そして開けると時計を趣味にする人の気持ちがよくわかります。
合理的で緻密な設計と仕組みを見るだけで魅了されてしまいます。

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