映画レビュー: 何者

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あらすじ

就職活動に挑む大学生たちに潜む闇を描いた作品。ある意味それ以上でもそれ以下でもない。
別に興味があったわけでもないけど、飛行機内で上映してたので、見てみた作品。普通にしてたら観ることは決してなかった映画ですね。佐藤タケルとか出てるから、もしかしたら日本では話題作品だったのかな。

 

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個人的評価

暗さ ★★★★★

ウザサ ★★★★★

結果 ★☆☆☆☆

 

ネタバレ兼感想

簡単に感想を言うと、「暗すぎ」。

 

これを就職活動中の人が観たら、うつ病になってしまいますね。正直腹立たしいくらいに黒かったです。
主人公の佐藤タケルが携帯をいじるシーンがやたら出てきたから、何かあるのかなと思ったらやっぱり関係ありました。

 

主人公は、人に普通に接しているように見せて、ツイッターで裏の本音をぶちまけるという二面性を持っていて、だからなのか、就活もなぜかうまくいかない、というオチ。
それを見つけた上の階に住む友達の友達も、いい面してるけど、他の人を蹴落とそうとしているだけのつまらない女。
そのつまらない女の彼氏はなんかイケてる雰囲気をかもし出して斜に構える男。
内定をもらったのは、主人公の友達で最後までバンドやっててあまり人のことを考えてなさそうなおバカな男。
その男と昔付き合ってたり、留学から帰ってきたり、つねに受身で全然シャンとしない女性も一応内定をもらえる。

あとは上から目線の主人公の先輩とか、結局誰なのかわからなかった主人公の演劇仲間とか、出てくるのは痛いキャラばかり。
まぁ、就職活動で一喜一憂するのはわからなくもないけど、もしこれが色々な人に当てはまるのであれば、日本の将来は危うい気がする。

映画自体は、そんな登場人物が就職活動を進めていき、最後に主人公が表に出さなかった顔をツイッターなどに出しているという事実が明らかになり、終わるというしょうもないお話です。

 

日本の就職活動

というかやはりこの就活のシステム自体が問題ですね。

自分は人事のプロでもなんでもないけど、「この人となら仕事できそうな気がする」というのは大体雰囲気でわかる気がする。まぁあとはその度合いでどこで落とされるか決まるくらいなんじゃないかと。何がどこに書いてあるかは瑣末な話な気がするし、どちらかというと相性なんだと思う。
判断するのは人だからどうしても主観的なわけですからね。
例えばイケイケのベンチャーに静かな東大生はいらないかもしれないし、超高度な研究会社に普通の大学生はいらないかもだし。

 

ただ一つ個人的に思うのは、会社はある程度大学ランク別にどれくらい雇用するのかを目安を出してあげた方がいんじゃないかと思う。やはり自力とこれまでの努力を測る一つの指標になるわけだから、会社はそれをある程度使うべきだし、そっちの方が学生の心持ちも楽になるんじゃないかと。例えば1%と知っていて応募するのか、知らずに期待するのかは全然違う気が。

 

いずれにせよ、学生は自分の好きなことをするのもいいけど、自分自身を研鑽することを忘れてはいけないのだろう。

 

 

 

総括

結果 ★☆☆☆☆

まったく映画がどうのこうのではないですが、観ていてイラッとする映画でしたね。そもそもこの映画を通して何が言いたかったのだろうか。
やっぱり素直な人が一番だよ、結局。表裏もひっくるめて素直な人になることが結局一番大事ですね。

 

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