雇用ベースのグリーンカードが届いた話 その3
続きです。以前の記事はこちら。
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Step 3: I-485
I-485を申請すると、3,4日後に受理しました、という書類が届きました。
今後の進捗状況は、この紙で届く①I-797、②USCISのCase Status Online、③USCISのOnline Account、のどれかで把握することになります。後者の二つは似て非なるもので、更新頻度や内容が異なるので両方設定しておくのがよいです。
指紋採取
受理の連絡ののち、25日ほどで指紋採取の連絡がきました。どこどこのUSCISセンターで受けてね、と時間指定でくるので、指定された通り採取してきました。指定日は受け取った日からちょうど1週間後。
仮に予定が合わない場合リスケジュールできますが、郵送でと書いてあるので、実際問題リスケを依頼するのは無理ではないか?と思うものの、一応できるそうです。
指紋採取自体は指定場所に行き、言われた通りに指紋と写真を撮るだけなので、あまり気になる点はないです。一応この写真がグリーンカードにも使われる写真なので、あまり奇抜な恰好はしない方がよいかもです。
指紋採取が終わると、しばらく何もない日々が続きます。
I-485申請中の滞在
I-485を申請すると、申請者は「AOS pending」という滞在を許可するStatusを得ることができます。これの利点は、この申請中というステータスでさえいれば、過去のそれまで持っていたビザが仮に切れたとしても、アメリカの不法移民という扱いにはならず、滞在することができます。
ただし、このステータスだけでは、働くことができません。そこでI-485の申請と同時に、I-765というEmployment Authorization Document (EAD)の申請をすることができます。
これが発行されると、「AOS pending」で滞在許可、「EAD」で労働許可を持つことができるので、ビザが切れても就労することができます。
唯一問題は、AOSの申請に紐づくので、万が一AOSに却下されると、その時点で労働許可証も無効になるので、リスクが付きまといます。もしDual Intentが可能なビザが有効であれば、それを保持し続けるのがよさそうです。
ついでにI-765と同時にI-131 Advance Parole(AP)と呼ばれるものも申請でき、それがあると、「AOS pending」で滞在許可、「EAD」で労働許可、「AP」で再入国許可、のフルセットとなるので、取得後アメリカからの出入国が可能になります。
EAD/APは一つのカードで発行されることが多いですが、申請から少なくとも3か月以上かかります。以前は90日以内に発行というルールだったそうですが、現在は特定の待ち時間が設定されていないので、4か月、5か月、それ以上も起こりえます。
自分の場合は4か月強かかりました。
その後の進展
この間特に音沙汰はないですが、USCISではFBIなどに個人の履歴の照会などをしているそうです。
しばらく待っていると、CaseがNational Benefit CenterにTransferされたよ、という連絡を受けます。
若干厄介なのですが、USCISは全米中にオフィスがあります。
National Benefit Center, Nebraska Benefit Center, Texas Benefit Center, などなど、集中的に処理をしているセンターと各支店という感じです。このCaseのTransferは基本的には進んでいると捉えてよいそうです。
特にNational Benefit Centerはそこから各支店にインタビューのスケジューリングを進める作業をしてくれる場所なので、この通知がくるとほどなくインタビューの日程連絡がきます。
インタビューはおよそ1か月後の日程を設定されます。指紋採取同様、時間場所指定の連絡です。
指紋採取同様インタビューのリスケジュールはできますが、このリスケジュールをするとどれだけ先になるのかわからないので、できる限り最初の日時で受けたい所。
インタビューについてはまた次回書きます。