海外の大学院 オンラインで修士を取るぞ!⑤ 卒業1年後
気付けば卒業して1年も経ちました。何がどう変わったのか変わってないのかを参考情報として書いてみます。
Contents:
卒業まで
前回修士論文を出して結果待ちというところで書き終わっていましたが、後日採点結果が届き、無事卒業ができることが決まりました。
イギリスの大学院は不思議な成績の付け方で、
- Distinction Level: 70%以上:感覚的にはA
- Merit Level: 60%以上70%未満:感覚的にはB
- Pass Level: 50%以上60%未満:感覚的にはC
- Fail:50%未満:感覚的にはF
という評価方法です。
GPAとかと一緒で、各教科の% × 単位数の総和を総単位数で割るGPAみたいなもので評価されます。
もちろん修士論文の単位が他教科より多いので、どれだけとれるかで最終的な成績に影響がでます。
修士論文は出来が悪いけど後少しでなんとか合格レベルという場合は再提出ということもあるのですが、自分の場合は、再提出もなく修士論文がぎりぎりMerit、結果的に全体もMerit Levelで卒業することができました。
まぁ博士課程とかに行かない限りこの評価はどこにも表れないんじゃないかと思う。
ということで晴れて卒業できることに。
オンラインということで、一切現地に行かなくても学位がとれるわけですが、一応卒業式に参加するというオプションもあったりします。
しない場合は郵送で卒業証書が送られてきて、万事終了。長い大学院生活が終わりました。
学位を得て変わったこと
本題の、1年たって何が変わったのか変わってないのかを書いてみます。
履歴書の最終学歴が変わった
当たり前っちゃぁ当たり前ですが、学士ではなく修士、Graduate Schoolに行ったよ、という学歴がつきます。
LinkedInを更新できますね。
Academic Writingを知った
各教科で提出していたEssayに加えて修士論文を書いたことでAcademic Writingが何なのかということを知ることができました。
書くのが苦痛、Referenceばっかり、結局何が言いたいのかわからない、といった状況によく出くわしますし、なぜビジネスの領域でAcademicの研究結果や資料などが使いにくい局面が多いのかなどよく理解できます。
それを知ると何がわかるかというと、その上を目指す博士や研究職が向いているのか向いていないのかという判断には使えるかなと思います。
ポイント制でとれる永住権がある国々
たとえば、カナダとかニュージーランドとか永住権申請に各条件に応じてポイントを決めて一定の総合ポイントを求める国があります。
こういう制度では、大体大学卒よりは大学院卒が大きくポイントを取得できることが多いです。
結果的に永住権取得に向けて有利になるので、将来的にはプラスです。
アメリカの永住権はそのようなものは採用していないが、大学卒、大学院卒で微妙に発給数などに違いがあったりするので、大学院卒の方が有利です。
自負・自己満
変わったというか得たものですね。ないよりはある方がいいというくらい。
学位を得て変わらないこと
社内での役割や評価
大学院の学位をもったことでいきなり社内での役割が変わるかというと、変わらないでしょう。
単純に「退職しない代わりに」「違うキャリアにいきたいので」といった交渉をするかしないかであって、大学院がどこまで交渉を有利にするのかは正直未知数。
転職する気が満々であるならば学位は意味があると思いますが、そうでなければあまり日常は変わらないでしょう。
総評
結果的に学位を得ることで何か物理的に何か大きく得るものがあるかというとそうではないです。
ただし、リストラにあったり、海外永住を目指したり、転職したり、といったイベントに対して耐性がつくというのは正しいかなと思います。
リスク回避のために大学院を受けるというのは多分違うのだと思いますが、自分の能力の向上に加えてそういったメリットがあるっていうのが実態なのかなと思います。
でも3-4年前に戻れたら大学院は目指さないか?と言われたら、いや、目指します、と自分は答えるかなと。