海外の大学院 オンラインで修士を取るぞ!③ 願書を出す
そうだ、修士を取ろう!
ということで、仕事をしながらでもオンラインで授業を取り、修士号を取るお話の続きです。
Contents:
願書を出す前に
行きたい大学院を選出したら、もしくは選出の段階で気にしなければいけないのは願書の出し方と合格条件です。
大学院にありがちな条件として、以下の7つがあげられます。
- 学歴と大学の成績
- 言語力(TOEFL, IELTSなど)
- 職歴
- 学力テストの結果(GMAT、GRE)
- 推薦状
- 志願のエッセイ
- 経済力
学歴と大学の成績
大学院ですので、99%以上は大学の学士卒相当の学歴が必要です。分野によっては具体的に勉強した学部を指定するケースもあります。
どこの大学に通っていたのかは職歴が長くなればなるほどあまり意味を成さなくなりますが、大学の成績は一応みられるようです。
言語力(TOEFL, IELTSなど)
大学院レベルの海外留学の場合、決まってこの言語力を確認するテスト結果を求められます。
アメリカだとTOEFL、欧州系だとIELTSの試験がメジャーではないでしょうか?
ほぼ必須条件で期待値以上の得点をとっているかどうかの判断になるので、重要かつ最初の難関となるでしょう。
これらは免除する条件もあります。例えば母国語がその言語だったり、その言語で教えている学校を卒業していたり、など。
職歴
社会人になってから大学院に行く場合は、この職歴を見られます。
仮に大学の分野がまったく異なっても、職業を通じて十分な度量があると見られれば合格できる可能性があります。
裏を返すと、まったく学部や職歴と異なる分野での大学院の場合、かなりの補助理由がないと厳しいということになります。
学力テストの結果(GMAT、GRE)
日本のセンター試験には程遠いですが、学力を測る試験の結果も求められることが多いです。
特にアメリカの大学院で多い気がする。
推薦状
大学院によって2通、3通、4通以上など条件が変わります。できれば教授などAcademicの能力を示すことができる推薦状があるといいみたいです。
あとは関係が強い、もしくは著名な人の推薦だと合格率をあがるらしいです。
志願のエッセイ
自分がなぜこの大学院に行きたいのか、というエッセイも必要条件として掲げている大学院が多いことでしょう。
経済力
お金があるかどうか、という話でございます。
願書を出してみた
という一般的な話は探せばいくらでも出てくるので自分のケースはどうだったかを書いてみる。
まずは学歴。
分野は学部の時とはほぼ別物。それなりに知られている大学の成績は上の下くらいだったので、まぁ大丈夫じゃないか、というレベル。
もちろん競争激しい超エリート校だと見劣りするかも。
続いて言語力。
これはラッキーにも大学が英語で授業を行う大学だったので、テスト不要でOKでした。
そして職歴。
IT系の大学院に対して、がっつりIT系の仕事を8年ほどした職歴なので、まぁこれも問題ないでしょう。
学力テストの結果。
イギリスはあまりこの学力テストを条件にしている大学院はありませんでした。アメリカの大学院ではかなりの確率で必要を迫られるのでこの差は大きい
時間的にも勉強して試験を受けたり、費用的にもタダではないので、これが条件としてないのはありがたい。
推薦状は2通以上というのが条件でした。
すでに大学を出て8年以上経ち、連絡すらしていない教授にお願いするのは少し無理がありすぎる。
なので、推薦状は当時の上司とそれ以前に上司だった人にお願いしました。職場関連の推薦状2通だけど、そんなことは気にしない。
やはり推薦状はそれなりに自分のことを知っている人に書いてもらうのが望ましい。
自分が受けた大学院ではフレームワークというか推薦状に含めてほしいトピックが先に書いてあったので、それを埋めてもらう感じでできたのはよかったです。例として、
- 受験者と知り合ってからの長さと関係
- 受験者の能力と実績
- 受験者の評価と大学院への適合性
- 受験者のやる気と知性
- 受験者の長所と短所
- 受験者の語学能力
- その他
というかんじ。ある程度普遍的に使えると思うので、推薦状を書いてもらう際にはこのような点がカバーされているかを確認するとよいかも。
そして志願のエッセイ。
これが一番荷が重いかもしれない。なぜこの大学院に行きたいのかを書くことになります。
書き方は色々な参考となる情報がWeb上では転がっているけど、自分用は自分で書くしかない。どいうエッセイがいいのか悪いのかとかはわからないが、自分の場合は:
- 背景 → 理由
- 自分のキャリアゴール → 大学院に求めているもの
- これまでの経歴 → 自分の能力の妥当性・適合性
という感じで一枚にまとめました。
こればっかしは何がいいのかはわからないです。できるだけ簡潔にやる気を見せるのかがポイントだと思います。
この点においては社会人として働いている人は分がありますね。大学卒業のペーペーよりはなぜ今から大学院を受けるのかというのが定まっていることが多いので。
最後に忘れていけないのが経済力です。
どのように大学院にかかる費用を捻出するのか、それだけの経済力があるのか、という確認が入ります。
大学院の学費は高いので、会社がサポートするのか、補助があるのか、ローンなのか、などなど、色々なパターンがあります。
自分がイギリスの大学院にした一つの理由に、比較的安価だったことが挙げられます。具体的には各コース£1,125の授業が8つ、卒論が£5,000だったので総額£14,000、およそ2百万円ほどです。
決して安くはないですが、アメリカの大学院だと一年、下手したら一学期でその金額になってしまいます。お金は大事なので、出費を念頭において出願しましょう。
これらをWebなり郵送なりに期日まで送り、受験料を払えば出願は終わりです。
オンラインの大学院という観点だと、入学者を絞る必要がなく、本人自身の支払い能力があることが多い、からか入学自体は緩い気がします。もちろん感覚でしかないですが。
なので、少しチャレンジングだとしてもオンラインの大学院であれば強気でいくとよいでしょう。
次回は実際の授業編です。