JGC、元を取れているのか検証
JGC(Jal Global Club)はJALのサファイア到達後にクレジットカードを保持することで得られるステータスですが、インターネット上にはこの手の情報がごまんと転がっています。
修行する人、メリットデメリット書いてあるサイト、修行賛成派/反対派、そりゃもう色々と情報が転がっているので、付加価値があるのかわからないけど、自分なりに元が取れているのかどうかは知っておきたいので、せっかくなので残しておこうかと。
アメリカに住んでいるので、最低でも年に1回は家族で一時帰国をする、といった想定です。
Contents:
出費の計算
JGCは年会費がかかるクレジットカードなので、毎年お金が出ていきます。
また、取得する時に「修行」という形で出費をしているケースもありますし、他にツアープレミアムといったオプション品もあるので、出費を計算すると、
- 獲得にかかった費用
- 年会費×人数×年数
- オプション費×人数×年数
の総和が出費となります。
自分の場合は
- 獲得にかかった費用:0円(自腹の金額)
- 年会費×人数×年数(Club-A 10,800円×2人(自分と嫁)×年数)
- オプション費×人数×年数(2200円×1人だけ×年数)
ということで「23,800円×年数」が発生した費用となります。
この獲得にかかった費用がポイントになってきます。
メリット・特典の計算
このメリットをどう金額換算するかで結果が変わりそうですが、書いてみる。
毎年のボーナスマイル
- 毎年のボーナスマイル
- JGCボーナス 3,000マイル
- JAL Cardボーナス 2,000マイル
- JALカレンダー 800マイル
本当は子供がいればさらに家族プログラム等でもらえるけど、日本と海外で扱いが微妙に違うのでないことにすると、
(3,000+2,000+800) × 2名=11,600マイル
が毎年一回JAL便の飛行機に乗ることで得ることができます。
マイルを金額換算すると、エコノミーの特典予約する場合大体1マイルあたり1.3セントくらいなので、1.3円と仮定し、15,080円。
搭乗時のボーナス
JGCメンバは搭乗時に35%のボーナスマイルがもらえます。
ただし、獲得マイルに対してこのボーナスがつくので、どのクラスのフライトかによって獲得できる量が変わってきます。
ザックリ西海岸と日本の往復で片道5000マイルくらいと考えると、往復で10,000マイル。
仮に最低クラスのQだと獲得マイルが30%なので、3,000マイル。その35%なので、1,050マイル=1,365円。二人だと2,730円。
仮に50%溜まるクラスだと、5,000マイルの35%なので1,750マイル。
二人だと3,500マイル=4,550円。
仮に100%溜まるクラスだと、10,000マイルの35%なので3,500マイル。
二人だと7,000マイル=9,100円。
ツアープレミアム効果
このオプションは、積算率が50%のチケットなどの場合、100%になるようにマイルを追加してくれます。ただし、対象のクラスが決まっているのでそこは要注意。
先ほどのケースでクラスQで飛んだ場合だと対象外なので+0マイル。50%の対象クラスだと+5,000マイルとなります。
円換算すると、50%のケースで+6,500円ということに
ボーナスマイルだけで
まとめると、23,800円の年会費で、
- 毎年のボーナス 15,080円
- 搭乗時ボーナス+ツアープレミアム
- 30%積算クラスの場合 2,730円 + 0円 = 2,730円
- 50%積算クラス+ツアープレミアム対象の場合 4,550円 + 6,500円 = 10,050円
- 50%積算クラス+ツアープレミアム対象外の場合 4,550円 + 0円 = 4,550円
- 100%積算クラスの場合 9,100円 + 0円 = 9,100円
と毎年もらえるマイルだけで、17,180円~25,130円を得ることになります。
ツアープレミアム対象のクラスに乗れば、最低年に1回、嫁と二人で日本に一時帰国するだけで年会費の元は取れている計算になりました。
あまりにツアープレミアム対象外のクラスに乗るケースが多いのであれば、そのオプションを外すと、費用21,600円に対して、マイルが17,810~24,100円相当のリターンなので、ワーストケースで3000円分負担ということに。
その他のメリット
もちろんそれ以外にもメリットがあります。
が、金額換算をどうするかは人によってさじ加減がありそうです。
ラウンジ
ラウンジに入れます。ただ、ラウンジクーポンなるものが世の中には出回ってるらしく、会員でなくても、それさえ手に入れればラウンジを利用できるそうです。1枚3000円くらい。
ということで、往復それぞれラウンジに入るとして、3000円×2名×2回=12,000円の価値。
まぁラウンジに3,000円の価値があるのかは謎だけど。
超過荷物
一時帰国をすると多くなりがちなのが荷物。スーツケースを増やして帰ってきたり、異常に重くなってしまったりと、しっかり計画的にやればなんとかなることが多いですが、預け荷物の追加と重さ上限を23kg→32kgはかなりうれしい。
超過した場合は10,000~20,000円の出費になるそうな。
なので、メリットとしてはこれを一回使う前提とすると10,000円。(まぁ使わないケースも多多あるが)
金額換算しにくいもの
あると嬉しいけど、金額換算が人によって大きく違うメリットが色々あります。
- 預け手荷物の優先出し
- JGC専用のチェックインカウンター
- 専用のセキュリティレーン
- 足の広い席の指定
どれも、あればうれしいけど、有料でやりたいかと言われたら、まぁ諦めのつくサービスかなと思います。よって金額価値は0とする。
結論
年に1回アメリカから日本にエコノミーで一時帰国をする場合は、JGC年会費の元はマイルだけでほぼほぼとれていることになります。
加えてラウンジやらなんやらのベネフィットが載ってくるので、小さく見積もったとしても元をとれていることは間違いなさそうです。ツアープレミアムの使い方は要注意ですね。
ただし自分のケースは「獲得にかかった費用」が0円になっているので、簡単に元がとれているように見えるというのが結論。JGCを取得するために修行する人は30-50万円かけるらしいので、その分の投資を回収するには少し考えないといけない。
例えばボーナスマイルだけで考慮すると、上と同じ計算式でいけば、追加で1往復するたびにザックリ+1万円分のマイルが加算されるとすると、年1回の帰国+30-50回の往復で元がとれることに。。。。。
仮にラウンジが本当に1回3,000円の価値があるとすると、1往復するたびにさらに+1.2万円のメリットなので、15-25回の往復。。。。。
仮に毎回乗る度に超過荷物だぜ、という場合でも追加+1万円のメリットなので、10-16回の往復。しかも全部家族と一緒という難易度。
ということで、修行してまでステータスを取るという行為の投資対効果はかなり微妙どこってのが結論ですね。かなり頻繁に乗る人でないと金額的なメリットは出ないかも。
仮にそんなに頻繁に往復をしないといけない場合はJGCにならなくてもJGCよりボーナス積算率が高いクリスタルに到達する可能性があるので、ますます投資効果がなさそうな。。。。。
なので修行をするのであれば、すでに何等かの理由で飛ばないといけず、+アルファで修行と呼ばれる出費をするくらいに収めるのがよいということでしょう。