アメリカで出産⑬ – 入院生活 その2
前回はこちら↓
突然始まった生後1日の赤子の面倒を見ながらの入院生活ですが、意外と時間が早く過ぎていきます。
というのも、色々な人がひっきりなしに来たり帰ったりするからです。
Contents:
入院中にくる訪問者たち
-
担当看護婦
3時間ごとぐらいに部屋の担当看護婦が来ます。人によってやることが違う気がしますが、主に状況確認が目的。
2泊してるとシフトで4,5回人が変わるので、変わる度に訪問されるので、一日8,9回。24時間深夜も早朝も。 -
食事係
メニューは多少は選べるので、メニューを1日3回聞きに来ます。3回運ばれますし、3回トレイをさげに来ます。1日計9回。
-
Lactation Consultant
授乳相談みたいな人ですが、我々に来た人はかなり年季のいったおばあちゃんでした。しかし、教え方はなんかいまいちなかんじ。基本的に精神論的な。
病院は一応母乳を勧めるのですが、ちょっとその人は母乳is the best的な雰囲気でした。
ただ、残念ながら我が子はあまり吸い付きがうまくなかったので、この後1か月半ほど苦しみました。その苦しみを知らずにこのおばあちゃんは、強引に吸わせるように指示。。。少しトラウマになりました。
あまりうまくいかなかったこともあり、一日2,3回来てくれました。 -
掃除のおばちゃん
部屋の掃除と備品の補充に来てくれます。一日1回。
-
小児科の先生
小児科の先生が来てくれました。
アメリカはかかりつけの小児科医を、大体生まれる前に決めます。
長い付き合いとなるので、小児科選びは大変で、インタビューをしたり、育児方針を確認したりして慎重に選ぶケースがほとんどです。
我が家はそれをする余裕がなかったので、近くの病院にいて空きがある先生の中で、我が子と同性の男の先生に決めていました。
その先生が訪問、面会してくれました。1回。 -
出産証明書の書類集め人
病院の中で、出産証明書の提出ができます。事前に書類が渡されているので、その人が来るまでに記入しておきます。
公的文書なのでスペリングなどは細心の注意を払う必要があります。
1回。 -
写真撮影
病院が提携しているカメラマンと撮影会社がいるそうで、その方が来ました。
正直なんで撮影しているんだろう、と不思議に思いましたが、終わったら売りつけてきました。
「産まれた直後の病院で撮れる唯一の写真ですよ」
「かわいい赤ちゃんを一生残せますよ」
みたいなことをひたすら言われましたが何百ドルもすると言われ、われわれはドン引き。
ただでさえ人がひっきりなしに来て疲れてるのに、なんだそりゃ。
最初から有料でこれくらい、って教えてくれたら、わざわざ写真撮らないのに。。。
ということでこれが1回。 -
聴力検査
赤ちゃんの聴力検査をする人が来ます。
ヘッドホンのようなものをつけ、脳波を測定する機会をつけて、音に反応が出るかどうかで聴力に異常がないかを確認するそうです。
これも1回。 -
友人、知人
自分たち次第ですが、おめでとー、と来てくれる方々がいます。
疲れているので最小限にとどめるのがよいですが、食べ物を持って来たりしてくれると嬉しい。ご飯はあくまで一人分しか出ないし、それ以前においしくないし。
うちは2家族お見舞いに来てくれたので2回。
疲れがとれない
と、数々の訪問者たちを計算すると、2泊3日の間に50回近く人が出入りすることになります。まさかの1,2時間に1回くらいのペース。
しかもそれと並行して授乳を試みたり、抱っこしたり、おむつを替えたり、ご飯を食べたりしてるので、寝る時間が全然ないのです。これじゃ休みようがない。
結局、Recoveryなんかできるわけなく、寝不足の状態で病院を去ることになります。
お家が一番
続きます↓
結局家が一番だなと思います。
なんというか、最初に一通りの流れみたいのを体系的に教えてくれればいいんだけど、毎回その場その場でいろんな訪問者がいるのが厄介ですし、部屋は言っても狭いし。
たしかに最初の入院は必要だけど、こんなにも慌しいとは思わなかったので、早く家に帰りたかったです。