アメリカで出産⑪ - そして出産

前回はこちら↓

無痛分娩の麻酔のあと、3時間ほど仮眠をとる嫁。
その間、自分も寝たり、フットボール見たり。(えっ(゚Д゚;))
無痛分娩の怖さは色々聞くけど、実際はとてもよいと思います。特に一人目は長丁場になる可能性もあるし。

 

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出産

仮眠から起きると、子宮口もだいぶ広がってきており、出産の準備に進みます。
簡単に言うと、ひたすら陣痛にあわせて力むという作業なのですが、どうやら難しいみたいです。
麻酔を打っているからもそうだけど、それ以前に初めてなもんで、力み方がよくわからないみたい。

なのでそこから体制を変えてみたり、鉄棒のバーみたいなもの出して捕まってみたり、と試行錯誤。
看護婦からは「下半身に力をいれて!!顔に力をいれないで!!!」とこれまたよくわからない指示。

 

そんなこんなをやっているうちに胎児の頭頂部が見えてきます。

「うっすら毛が生えてるー」
と頑張ってる妻の横で他人事のように確認する。

 

徐々に力の入れ方がわかってきたのか、お産がどんどん進んでいきます。
そこに我が担当医も登場。「産まれるよー!!」と異常にテンション高い。
でも「私7時であがりだからそれまでに産んでね♪」と。
なぜにあなたのスケジュール中心?!と思いつつも頑張る嫁。

 

そこからお産が進んでいくけど、最後のもう一押しが難しい。
こう着状態が続くと、担当医から嫁に「ごにょごにょごにょー」とお話。嫁「OK」と。
まったく耳に入ってこなかったこの会話の後、ハサミを取り出し、チョキンと。

 

いわゆる会陰切開(Episiotomy)と呼ばれる処置でした。そういえばParenting Classの説明にもあったぞ。
切らないというオプションもあるようだけど、切らなくても後で裂けてしまうこともあるようなので、先に切ってしまうということでその時は担当医の説明のままOKしました。

 

それを行うと一気に出産です。

ドバドバーってかんじ。

 

ついに産まれた!!!

 

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その後の処置

一部始終をビデオで撮影しながら、見守る。
産まれた瞬間赤ちゃんはガッツリ泣くもんだと思ったけど、意外と泣かない。親は涙ぐんでるのに。。。
「あれ、大丈夫かな。」

 

産まれた赤子をタオルでワシワシ、吸引器で鼻、口を何回か吸うとようやく「オキャーッ」と泣き始めました。
この時あまり泣かなかったので、肺に水が溜まってないかといったチェックが追加でされたのですが、産まれた時は感動しすぎて何が何かわからず。

 

そして「へその緒切りますか?」と言われ、丁重に断る。
なぜわざわざハサミで切る作業をさせるんじゃい、と。

 

と医者がへその緒を切ると、今度は残った胎盤の取り出しにかかる。
しばらくするとズルズルズルーっとめちゃ大きいレバーのようなものがドサッと落ちる。
初めて見る胎盤にビックリ。思ったより大きくて分厚い!!!
今思うと、悩まされた一時期の臍帯辺縁付着がどんな風になっていったのかを確認すればよかったですが、すっかり忘れていました。

 

その間、赤子は嫁の上に乗せられてワシワシされています。小さくて可愛い。

 

しばらくすると、色々と赤ちゃんの基本チェックが始まります。
その時初めて手で持ってみると、グニャングニャン。
首どころか何も座ってないかんじ。
最初は持つのは怖かったけど、すぐに慣れました。

 

チェックが終わると、何のためかわからないけど目に透明のワセリンみたいのを塗られてました。

 

なんかこの間色々バタバタしてるし、初めての経験でフワフワしてるので覚えてるようであんまり覚えていません。
嫁と「よかったねー」、息子に「こんにちはー」、みたいなことを何度も繰り返してた気がします。

生まれたんだー、という感動にふけるとともに、親に連絡をしました。
その後しばらくこのLDR室で待機してると、数時間後に入院病棟に移動することになります。

 

入院生活

続きます。↓

移動した部屋で2日間の入院をしたわけですが、長くなったのでまた別に書きます。
と、なんだかんだでお産が開始してからは、初期検査など含めて数時間かかっていましたが、一瞬のようにも思えます。
時の流れや、仕事や他の世界のことはまったく頭の中にはなく、出産に立ち会えてとてもよかったです。

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