グローバルエントリー / Global Entry を一度経験すると戻れない説

アメリカの Department of Homeland Security(国土安全保障省)が提供しているTrusted Traveler Programというプログラムがあります。

簡単に言うと、事前に身辺情報を登録しておくことにより、入国審査などを簡略化してくれるプログラムです。入国以外にも実は大きなメリットがあるのでぜひおススメしたく書いてみます。

 

Contents:

Sponsored

Global Entryのメリット

USに入国する際の入国審査簡略化

アメリカの入国審査といえば、US市民の列、グリーンカード保持者の列、ビザで入国する列、ビザ免除(ESTA)の列と分かれて並び、アメリカ人の圧迫面接をうけてなんとか通り抜ける、何度やっても少し緊張してしまうシステムです。

空港によっては自己処理をする自動販売機みたいなキオスクを取ってから面接するケースや、そのまま列に並ぶケースなど、色々と効率化が進められていますが、いかんせん繁忙期はどうやっても混むことが多いです。

その時、Global Entryを持っていると、専用のキオスクがあり、そこで処理することができます。
その後プリントアウトされた紙を面接官に持っていくと、いつもより少ない質問ややり取りがあって、割と早く通してくれます。この時に長打の列をすっ飛ばして進める快感を得ることができます。

実際の面接官とのやり取りはそこまで変わらないですが、アメリカに入国してくる人の中ではGlobal Entryを持っている人の方が圧倒的に少数派ので、待ち時間が大幅に短縮されます。
混んでる空港であればあるほど効果が高くなります。

 

付帯してくるTSA Pre

もう一つのメリットが付帯してくるTSA Pre。
これがむしろ一番のメリットであるといっても過言ではありません。

アメリカの空港の離陸前のセキュリティチェックで「TSA Preの方はこちら」というレーンを見たことがある人も多いと思います。
はい、それです。

TSA Preを持っていると、通常とは違うレーンで案内されます。
そもそもこのレーン自体が通常の列よりはるかにすいているのでドンドン飛ばせます。

そしてメリットは独自レーンだけではありません。なんとセキュリティチェック自体が簡素化されます
これが一度体験してしまうと戻れない最大のポイントではないでしょうか。

例えば、

  • ノートパソコンは鞄にいれたままでOK
  • 液体類を入れた袋も鞄にいれたままでOK
  • 靴も履いたままでOK

などなど、セキュリティチェックをするための出したり入れたりわちゃわちゃすることが劇的に減ります。
もう戻れない。

ちなみにTSA Preを持ってる大人と一緒であれば12歳以下の子供も登録されていなくてもTSA Preを使えるそうです。今度やってみよーっと。

 

Sponsored

Global Entry取得の条件

こんなにメリットのあるプログラムですが、残念ながらGlobal Entryは誰でも取得できるわけではありません。
日本人の場合、唯一申請できるのは「グリーンカード/永住権保持者のみ」となります。もしくはアメリカ人になってしまうか。
逆にその条件さえ満たせていれば申請をすることができます。

厳密には上記に当てはまらない日本人向けにプロモーションコードなるものが大使館Webサイトで出て使えるらしいが、すぐに品切れになるらしく、使えるのかは謎でございます。

 

Global Entryの取得プロセス

申請のプロセスは比較的簡単です。

  1. Webにて個人情報/身辺情報を申請(この時に支払い)
  2. 書類審査(といってもこの間することなし)
  3. 書類審査でPre-approveすると面接をAppointし、面接を実施
  4. カードが発行される

1番はグリーンカードさえ手元にあれば、申請開始できます。
Web上で入力していくだけなので、10-15分もあればできます。
費用はGlobal Entryは現在$100となっています。これで5年間有効です。
Global EntryをCreditするよという特典付きのクレジットカードは多数あるので、ぜひそういったものを使いましょう。
自分は自分と妻の分、それぞれ特典のついてるカードで申請して、すぐに$100のCreditをもらえました。

2番の書類審査は、人によってかかる時間がたいぶ違うようです。
自分場合は2-3か月で終わりましたが、友人は半年経ってもまだPre-approveがされない、と言っていたり。
こればっかりは気長に待つしかありません。

Pre-approveの連絡が来ると、3番の面接に進みます。
これもWeb上で近くの面接会場(大体が空港)で指定時間を選んで、予約ができます。
一応予約なしのWalk-inを受け付けている会場もあるそうですが、予約した方が待ち時間がなくなるので、予約をお勧めします。

実際予約会場に行くと、受付で来た旨を伝えてしばし待ちます。
すると1-2分で呼ばれました。予約していない人、もしくは先の時間になっている人たちを通り越して呼ばれました。

面接は「どういう用件と頻度で海外に行くのか?」「行くときはどれくらいの日数?」とか大したことない話をした上で、写真と指紋をとって終了。

その後すぐにApproveの連絡がメールで届き、数日後にはカードが手に入ります。いたってシンプル。
申請してから受け取るまで数か月はかかるものの、実際の作業時間はほとんどあってないようなものですし、それに有り余るメリットがあるので、Global Entryの取得は非常におススメです!!!

ちなみにこれを使うためにはGlobal Entryの番号、通称Known Traveler Number(KTN)をチケット予約して搭乗する前までに登録が必要になるので、忘れずに。

Sponsored