NBA 2016-2017 ルール変更

このオフシーズンに話題になったのが、Away from the ballのファウル時のルール変更ですね。
それについて軽く書いてみます。

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経緯

“Hack-a-Shack”から始まった”Hack”戦術を防ぐためのルール変更です。
そもそも、フリースローがあまりうまくなかったシャキール・オニールに対して故意的にファウルをし、オフェンスの代わりにフリースローを打たせるという戦術です。

これはフリースロー確率が低い選手に対して実施する戦略で、大体50%以下だと狙われる気がする。
しかも大体がビッグマンなので、彼らがシューターになるとフリースロー時のリバウンドもおさえやすいというメリットもあり、意外とよくみられる戦術として定着していました。
昨季のGolden State Warriorsでさえもオフェンス100回あたりの得点が112点なので、確率的には56%以下であれば、フリースローを打たせた方がよいという計算になるわけです。

試合終了前2分間はファウルゲームになる可能性が高いので、これができないように、ボールと関係ない選手(away from the ball)のファウルはテクニカル扱いでフリースロー打てるけどボールは相手のまま、ということで、Q4前によく見られる戦術でした。

フリースローが苦手な選手がいるチームはその選手をベンチに戻したりして対処しますが、キープレーヤーだと外しにくいので、よくこの作戦が実行され、試合が止まるという現象が起きていました。

 

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変更内容

ということでNBAが変更したのは、Away from the ballがテクニカルファウルになる時間帯を各クォーターの最後2分間としました。
なので、チームファウルが重なって、残り2分までがこの戦術がとれる時間ということで、制限しようという試みです。

NBAとしては、この戦術をとることで試合の流れが断ち切られ、見てる方もフリースローばっかりでつまらない、という状態を抜け出したいようです。

 

個人的感想

個人的には、別に無理に対処しなくてもよかったんじゃないかと思う。

そもそもそんなにフリースローが上手くないNBAプレーヤーがいていいのだろうかと思うわけだし、感覚的には野球の敬遠と似てる気がする。まぁ野球の場合は敬遠をするメリットが明確にあるわけだけど。

ということで、この微妙なルール変更がどう影響するかですね。
実際問題この戦術を用いたことで勝ちに結びつけたチームは見ていて少ないです。
この作戦は大体相手に追いつきたい時に用いるからですかね。
その時点で後手後手になってしまうわけです。なので、どっちもどっちだよなーと思います。

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