ドラマレビュー:つい「逃げ恥」を見てしまった

何かと話題になっている「逃げ恥」を見てしまいました。
しかもちょっとだけのつもりが、ガッツリ最後まで一気に。もちろん子どもが小さいので、寝静まった後。夜更かしして見るという不健康極まりない見方でしたが。
ということでドラマのレビューです。

 

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「ムズキュン」

このドラマから流行った言葉だそうですが、とてもよく表してますね。言葉通りムズムズキュンキュンするドラマでした。
終始可愛い&ほのぼの系のドラマなので、見ててあまり害がないのがいいですね。

脚本はどう考えても女性が書いたよね、っというのはすぐわかります。
小説でもそうだけど、女性の作品の方が心理描写を細かく書いたり描いたりする傾向があるような気がする。
有川浩を読んだ時、表現が男にしてはちょっと気持ち悪いなと思ったら、実は作者は女性だったり。
別に女性脚本が気持ち悪いというわけではなく、特徴の話ですね。ちなみに有川浩の作品は普通に面白いです。

とまぁ、そういう脚本なので、いたるところで心や気持ちを明示的に表現されています。
なので無言の表情にアフレコを被せる、という映し方がドラマのいたるところでありました。
これはこれで撮影というか収録が大変な気がするけど、新垣結衣(みくり)、星野源(平匡)、という配役ではこの手法はピッタリだったんじゃないかと。
顔や仕草と言葉の表現を分離できるので、超演技派でなくてもいけたんじゃないかと。二人とも表情がこのドラマにはぴったりかと。それ以前にこの二人はパッと見可愛いオーラが出てるので配役はバッチリでした。

ただ、新垣結衣はさすがに可愛いな。と思う前に、身長デカいな、という感想が先に来ましたが。
あと石田ゆり子のキレイさがすごい。
個人的にはみくりのお母さんの性格が好きでした。突拍子のないお父さんをすべて受け止めるあの感じは羨ましい。

話をムズキュンに戻し、キュンキュンについて調べてみると、正体はPEA(フェニールエチルアミン)という脳内物質とすでにわかっているそうです。
この物質は快感とかを得る一方、判断力などを低下させるそうで、恋が盲目と言われるのが科学的に証明できているとかできていないとか。

 

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感想

視聴率は回を重ねるごとに伸びていったそうですが、個人的には最初の方が面白かったかな。
結局恋愛というのは結ばれるまでが面白いのでは、というところか。
距離感が徐々に狭まっていく感じがとてもよかったけど、最後の方は距離感が詰まりすぎてた感じ。これ以上先ははないなーと。

 

基本的に平匡がヘチョイんです。
草食男子なんて、ひと昔から言われてるけど、たしかに昨今はナイーブな男の人が多くなってるのは事実なのかもしれない。撃たれ弱さからくるビビリと逃げ、そして相手より自分のダメージの計算を優先してしまう、というのは若者に限った話ではないのかも。特に日本人(という括りは適切か?)はリスクと失敗を避ける傾向があるから、失敗する場数が足りなくてよりビビるのかなぁ。人のこと言えないけど。
やはり七転八起の訓練が重要だな。ということで、失敗をさせるのも育児の一つと心得るべし。

 

話はそれましたが、このドラマを見て自分の恋愛や結婚してた頃を思い出させてくれました。
特に育児に頭と心が9割がた支配されている今見るには申し分にないドラマでしたね。納得の視聴率。

ただ、なぜか平匡を見てると、ドラマ僕の生きる道の主人公を思い出し、「死にたくないよ。。。。」というセリフをなぜか頭によぎります。
逃げ恥事態は楽しい、良い局面の上澄みを描いているので、なんかその分その真逆の僕の生きる道を思い出すんじゃないかと。主人公の男性がとあることをきっかけに成長というか変化していくさまが似てるというのもあるかも。ただあまりにトピックが違いすぎて思い出すと少しブルーになります。

久しぶりに見たくなったかも。

 

恋ダンス

ついでに、ドラマのヒットとともにエンディングテーマとそのダンスも話題になってるみたいですね。
自分も含めてだけど、日本人ってこういう皆で一緒に揃って踊る、運動能力問わない系ダンスが好きですよね。ソロとか、それぞれが別の振付になってるのは苦手というか。盆踊り文化だからでしょうか。
最初からこういうダンスを持ってきた演出勝ちですね。というか歌詞の「夫婦を超えていけ」ってよく考えると、よくわからん。

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