アメリカで出産⑧ – 保険と費用、お金の話

前回はこちら↓

 

妊娠出産は一大イベントであると同時に、あまり経験することなく、しかも健康な人でも病院にいく機会ということで、わからないことだらけです。
特にアメリカにいるとただでさえわけのわからない保険のシステムが適用されるので、いくらかかるとかからないとかがよくわからないというのが実情です。

 

ということで調べて計算してみました。
入院中の処置によって金額は色々なので、あくまで参考程度にしてください。

 

Contents:

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計算方法

ざっくりいうと、アメリカの保険は

[病院の定価 – 保険による割引(インネットワーク)] = 保険価格

[保険価格- 保険の適用額(プランに応じて)] = 自費

という計算式になります。
保険の適用額は入っているプランによって異なるので、まずはそれ以外の費用について。

まず妊娠から出産で入院する前までの健診にかかった費用:
定価:$3,692
保険割引後:$1,683
まぁまぁですね。

そして驚愕の出産入院にかかった費用:
定価:$34,439.12
保険割引後:$24,184.56

うそん!!というまさかの金額。

 

もちろん、ここから保険の適用額を引いたものが自己負担なので、減りますが、なんだこの金額設定。病院ぼろ設ける。
日本は3割負担で仮に50万円と想定すると、定価が167万円のはずですからね。
やはりアメリカの医療費は高いです。定価で2倍です。
この出産入院費には生まれた子供にかかった費用も含めています。

 

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保険の適用

ではこれに保険がどうかかるのか。
アメリカの保険は基本的にはDeductibleとBenefitで決まります。
Deductibleは、とりあえず一年あたりにその金額までは有無を言わず自己負担となる金額。
Benefitは年間のDeductibleを超えると、保険がカバーしてくれる%。

もしDeductibleが$500で、その後のとある治療のBenefitが90%だとすると、
例1:保険割引後が$400だったら、Deductible内なので自己負担$400
例2:保険割引後が$800だったら、自己負担Deductible上限$500+($300*10%)=$530
という計算みたいです。

なので、保険によって自己負担の金額が色々と変わってきます。
もっと複雑なのは、治療の種類によって、どのBenefitなのかそうでないのか、というのも違うみたいです。
親不知を以前抜いた時は、なぜか歯科治療の項目ではなく、ふつうのHealthの項目に保険会社が間違えたみたいで、想定より払ってもらった、なんて経験もあります。
かなりシステマチックなようで意外と適当なので、事前に病院や保険会社と確認することをおすすめします。

 

小児科も

さらにいうと、子供が生まれると小児科にも通うことになります。これもだいぶ費用がかさみます。
また、意図しない入院(後程記事に書きます)をするとさらに費用が発生するので要注意です。
ただ、保険にはAnnual Maximum Out-of-pocketという自己負担の上限みたいなものが設定されているので、青天井というわけではないです。

もちろん月額の保険費用に加えて自己負担額なので、かなり家計をしめる割合が多くなりますね。
なので、子供を産もうと決心したときはあわせて保険の見直しと確認を忘れずにすることをおすすめします。
あとはアメリカで働くなら医療系がやっぱりいいんじゃないかとも思います。
ニーズが高いので職に就ける可能性も高く、給料も高いですからね。

 

続き

まだまだ続きます。↓

少し脱線しましたが、話は妊娠に戻し、次回からは陣痛・出産について書いていきます。
不思議なもので、第一子だからなのか、この時のことはよく覚えていますね。
予定日が近づくにつれ、ソワソワしてきますが、一度出産モードに入ると、そこからはダダーっと時が流れていきます。

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