NFL:アメフトは難しくないのよ。ルール基本編

 

アメリカでもっとも盛り上がるスポーツ、それでいてほぼアメリカでしかやっていないスポーツ、それがアメリカンフットボール、アメフトです。

その最高峰のプロリーグがNFLです。

 

とりあえずこれに嵌ると、土日はテレビの前に釘づけになってしまうほど、中毒性があります。

でも色々語る前に、よく聞く話が「ルールがよくわからない」というもの。

なのでここではできる限り簡単にルールを説明しつつ、魅力を語っていきたいと思います。どうしてももっと日本人にもアメフトを理解してもらいたく!!!

 

アメフトが何が面白いのか一言というと、ひたすら「選択(Decision)」をしていくスポーツなのです。

リスクを取るか取らないか、相手の布陣に対して最良の戦略は何か、先に布石をどう置くかなど。

詳しくは後程。

 

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アメフト基本ルール

  • 時間

    15分×4回の計60分の試合時間で、点数が多い方が勝ち。
    英語では4分の1を「クォーター(Q)」と表現するので第1Qから第4Qまでで争う。

  • 得点

    ボールを相手陣地の一番奥のゴールゾーンまで持っていくことをタッチダウンと呼び、6点。その後ボーナスポイントとして、キックで決めると1点。ボーナスポイントで再度ゴールゾーンに入ると2点。
    点差を詰めるには2点だけど、確率が高いのは1点。なので、通常時は1点を選択し、6+1の7点が基本構成。
    ただし、途中奥までもっていけずにフィールドゴールキックを決めると3点。
    後は細かいですが、セーフティというのが2点。これは後程。

  • フィールド

    フットボールのフィールドは全長100ヤードと最後のゴールゾーン10ヤードずつを足して120ヤードです。1ヤードが0.9mなので、ほぼ100mくらい。横幅は53,4ヤード。
    この距離感がとても大事なのでヤードという単位は覚えましょう。

  • オフェンスとディフェンス

    ボールを保持している方がオフェンス、持っていない方がディフェンスとなります。
    それぞれ役割が違うので、プロレベルだとそれぞれ専用プレーヤーがいるので、1チームあんなにワンサカ人がいるのです。
    一回に出れるプレーヤーは各チーム11人。交代は基本的に自由。

  • 試合の進め方

    オフェンスには4回攻撃権というのが与えられます。攻撃権は相手にタックルされて倒されたり、パスが失敗したり、外に出たりすると1回の攻撃が終わります。
    それぞれの攻撃はダウンという表現で、1回目の攻撃は1stダウン、3回目の攻撃は3rdダウンです。
    4回の攻撃の中で、一番最初の攻撃権のスタート地点より10ヤード進むと、止まった場所から新たに4回の攻撃権を与えられます。
    なのでオフェンスは4回の攻撃で10ヤード以上進むことが目的、ディフェンスは10ヤード進ませない、もしくは相手のボールを奪うことが目的になってきます。
    覚えておく表現は、各ダウンで残り何ヤードという表現です。
    「1st&10」はこれから1回目の攻撃で、残り10ヤード進めば新たに4回
    「2nd&6」はこれから2回目の攻撃で、残り6ヤード進めばOK

  • オフェンスの仕方

    オフェンス側はラン、パスを駆使して10ヤード進むことを目指します。
    ランはボールを保持したまま走る攻撃ですが、相手がもちろんいるので倒されやすく、数ヤード進むのが平均値になります。
    一方でパスは各攻撃権で一回だけ前にパスすることができます。ボールを投げることになるので、ランよりも長い距離を一回の攻撃で稼ぐことができます。ただし、パスのキャッチに失敗すると、そのの攻撃権のスタート地点から次の攻撃権となります。
    なので、ローリスクローリターンのランで進むか、ハイリスクハイリターンのパスで進むかを選びます。
    これらを繰り返して、相手のゴールゾーンに入るタッチダウンを目指します。

  • ディフェンスの仕方

    ディフェンスは相手がランで来るかパスで来るかを予想しながら、マンツーマン、ゾーンディフェンスなどを駆使して相手を止めます。ディフェンスのポイントはランの相手を倒す、パスをキャッチさせないように動きます。
    もう一つディフェンスには相手のボールを奪うターンオーバーというのがあるのでそれを次に書きます。

  • オフェンスとディフェンスの交代

    オフェンスとディフェンスは次のどれかで変わります。
    1. 得点を決める
    2. 4回の攻撃権が10ヤード進めず終わる:終わった地点から攻撃
    3. ターンオーバー
    ターンオーバーは攻撃側のパスを奪う(インターセプト)と、攻撃側がボールを落として(ファンブル)拾うの2種類。相手のボールを奪った後に倒されるか、外に出た地点から攻撃

  • パント

    攻撃が4回10ヤード進めないと、最後の攻撃が終わった場所で相手ボールになってしまいます。例えば自陣のゴール手前で4回攻撃に失敗すると、相手が攻撃の時に得点を決められる可能性が高まります。
    その次の相手の攻撃による得点を防ぐために、4回目の攻撃権にパントというキックが選択できます。
    このパントを行うと、ボールを受け取ったディフェンス側の攻撃となり、その後倒されたり、外に出た地点から、4回の攻撃権が始まります。
    なので、実質的には4回攻撃権はあるのですが、進めない場合は4回目にパントをするため、3回の攻撃権で10ヤード進めるかが焦点になります。

  • フィールドゴール

    距離が近ければ、パントの代わりにフィールドゴールキックという選択肢が出てきます。ラグビーのように、キックして高い棒と棒の間を通れば3点です。

 

基本的なルールは以上です。
書くと結構長いけど、実際に試合を見ると、意外とわかりやすいので見てみてください。
ようは倒される前に前に進むという至極簡単で奥が深いスポーツです。
長くなったので、応用編と魅力について別途書こうと思います。

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