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アメリカにて31歳で親知らずを抜く

31歳の時に放置していた親知らずをとうとう抜きました。しかもアメリカで。全身麻酔もうって。
ということでその時の体験談です。

Contents:

経緯

親知らず、すなわち8番の第3大臼歯のことですが、雑に言うと奥歯のさらに奥に生える歯です。

これは年齢を経てから歯が出てくることが多いからかそんなネーミングになっていますが、人によっては生えてこなかったり、生えてても歯茎の下に埋もれていたりなど、ケースバイケースです。

自分の場合は、下の歯の親知らずが両側とも半分以下だけ顔を出していました。
あまり気にしていなかったのでそのまま放置していましたが、少しだけ顔を出していると歯と歯茎の間に隙間ができるので、食べカスや細菌などで化膿することがあります。
特に疲労しているときや免疫が下がっているときにこれが起こることが多く、一度発症すると数日間痛みに耐えながら、清潔にする作業をしないといけません。

自分の場合も過去に何度かあったのですが、31歳になり、体の衰えからなのか、頻度があがってきました。加えて治るまでの時間もかかるようになり、とうとう抜く決心をしました。

 

通常の流れ

親知らずを抜くケースとしては自分みたいに中途半端に出てるパターンが多いらしく、その場合は歯茎を切って摘出する必要があります。
なので、出血もそれなりにするし、外科的な手術なので、できれば回復が早い若いうちに行うのがベストみたいです。31歳だと遅いほうで、場合によっては穴が残ったりなんてこともあるよう。

日本の場合は局所麻酔で1本ずつ抜くことが多いそうですが、アメリカには全身麻酔のオプションがあります。
もちろん全身なので、2本でも4本でも一度に抜くことができるそうです。

 

通院

ということで医者を探します。
家の近くでかつ評判がそれなりの口腔整形外科を選びました。
歯科でもできるそうですが、やっぱり手術のプロにやってもらいたい。

言ってみると、レントゲンを撮られてすぐに
「この2本ですね、じゃぁ次回抜きますね。麻酔どうする?」
という流れになりました。

正直痛いのが嫌いだし、口開けてるのもシンドイし、と思い、全身麻酔プリーズ、としました。
帰り道に嫁に「全身麻酔危険じゃない?」と心配されましたが、もう決めたことなのです。

一応帰り際に費用の試算がされました。
妊娠の保険の記事にも書いたけど、ざっくり言うと、

[定価→保険価格→保険適用→残が自払]

なので、現状の保険のプランで試算してくれました。
全身麻酔は少し高いようで、2本歯茎を切って抜く作業を全部含めて$500程度でした。
通常の病院と歯科はプランが異なるので、歯科のプランが適用されます。
日本よりも高いのかな。。。と思いつつ、日本に一時帰国中に抜歯するなんて考えられないのでその金額で飲みました。

 

抜歯手術

一応全身麻酔なので、その日の朝は軽いものを食べるだとか色々と指示に従い、病院に向かいます。
全身麻酔後は運転ができないので、付き添いのドライバーが必須と言われます。
嫁に運転してもらい、病院に。

病院につくと支払いをすませ、貴重品を嫁に預けて中に入ります。支払いがカードでできる幸せ。
部屋に入ると早速横になり、注射を打たれます。

「これでだんだん眠くなるのだろう。」

と思っていたけど、全然意識ハッキリしている。

 

「あれ?麻酔きいてなくね?お医者さんわかってるかな……?」

全然麻酔がきかn……

 

と意識がプッツリそこからなくなります。

次の瞬間は意識が朦朧としている中、看護師と嫁が話をしているのが聞こえてきます。
これが全身麻酔か・・・・

「車を表?裏?に回して……」

「車椅子から助手席に乗って…」

自分がどこにいるのかもよくわからないですが、うっすら声が聞こえるし、車椅子にそういえば乗ってた気がするし、みたいなすごい曖昧に覚えてる感じです。

結局そのあと車に乗り込んだ後、嫁に帰る道順の指示をしていたそうなのですが、全然記憶がなく、お家の階段をどう上ったのかもしらず、ソファにぐでーっとなったのだけ覚えています。
そのぐでーが冒頭の写真です。飲み過ぎて意識なくなってる状態に近いですね。

ここらへんの経緯は後で嫁に教えてもらってようやく把握できました。

 

後日

面白いことに問題がなければアメリカはお医者さんに再度行く必要はありません。
手術の糸は勝手に溶けるような素材だし、必要な痛み止め、洗浄するためのシリンダーなど、一通り渡されています。
あとはひたすら患部を冷やすようにということで氷のパックとバンドももらっています。

抜歯のあと大変なのは、しばらく噛む食べ物は禁止なので、離乳食的なものばかり食べます。
徐々に噛んで食べれるようになるのですが、食べれるようになると、今度は抜歯後の穴に食べカスが入ってしまいます。
これをちゃんと掃除しないと、炎症を起こしたりするので丁寧な掃除が必要です。

といってもシリンダーの注射器で水をあてるだけなので楽しい。
しかもいっぱい出てくる。
超楽しい。
これが快感になって毎食のあとに掃除をしていたらいつの日かあまり掃除しても出なくなり、傷口も目立たなくなりました。

 

もう一つ後日談として、お金が返ってきました。
一応試算された金額を病院には支払いをしていたのですが、どうやら保険会社のミス(?)で、歯科用ではなく通常の病院のプランが適用したようで、病院側に保険会社が多く支払いを行い、その差分を病院側が送ってくれました。
おかげでほぼ無料にちかい金額で親知らずを2本抜いてしまいましたー。ラッキー。

後日普通に歯医者に行ったときのことも記事にしました。

 

総括

31歳、しかも異国という条件で抜歯を躊躇しましたが、もしお悩みの人がいたら今すぐにでも治療はしたほうがいいと思います。
遅れれば遅れるほど自分が辛くなるだけだし、たしかに費用はかかるけど、それで健康でいられるならこしたことがないでしょう。
おススメは歯科ではなく口腔外科です。保険会社が間違ってくれるかもしれませんよ。

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ハイサワー: 管理人:ハイサワー アメリカ在住。30代男。2016年より子育て奮闘中。 スポーツは何でも。特にバスケ、アメフト、ラグビー。