アメリカで出産⑭ – 退院!!

前回はこちら↓

 

出産から怒涛の入院期間がすぎると、退院の準備に入ります。

 

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退院前のプチParenting Class

退院前に、うちの病院では新しく親になって退院するメンバ向けにちょっとしたクラスが開催されました。
そこでは赤ちゃんの1,2日目はそんなに問題なく、これからうるさくなるから気を付けてね。と言われます。
基本的に出産前に受けたParenting Classと内容は重複しているので、あまり記憶にないが、赤ちゃんの取り扱い方について一通り説明してくれます。

クラスの参加者には廊下ですれ違った人や、最初に病院に来たときに同じ待合室にいた人、男同士で養子を迎えた人などおり、それぞれドラマがあるんだろうなー、と思いました。

 

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退院

アメリカの病院は大体が後払いというか後で精算という形をとるので、準備ができたらそのまま退院していきます。
この時必須なのが、カーシート。
生後2,3日の赤ちゃんをカーシートに乗せて運転して帰るのです。

 

人生の中であんなに慎重に運転したのは初めてです。
自分が運転し、嫁と赤ちゃんが後部座席に座ります。
カーブとか振動とかを気にしながら、ゆっくりめの速度で帰ります。
もちろん赤ちゃん用のカーシートを用意するわけですが、どうやっても新生児には大きめですからね。

25分ほどの運転でしたが、赤ちゃんも寝てくれたので、無事到着しました。

 

帰宅そして徹夜

家に着くととても変な気分です。

人がいないので静かだし、嫁と子供と3人きり。なのにすごいソワソワする。出発した時とだいぶ変わって家に帰ってくる違和感。
ひとまず事前にセットしておいたベッドやらに寝てもらって、荷物の整理をして、赤ちゃん迎撃態勢を整えます。一応家に帰ってからも、入院中からやっていたホワイトボードに授乳の時間とオムツ交換のタイミングを記録し始めます。

この時から、楽しく子育てが始まりました、めでたしめでたし。

 

 

と思ったのはほんの数時間でした。

その日の夜中、お決まり通りに3時間ごとに授乳をする予定だったのだが、授乳中に泣き叫び、なんとか寝たと思ったら1時間も経たないうちにまた泣いて起きる。
授乳がうまくいってないのかと思い、再度試みるも、またその泣き⇒寝る⇒泣きの繰り返し。

 

「これはヤバい。。。」

 

なぜここまで泣くのか。どうなってるんだ。とパニクる親。
そして寝ることができないので、意識も朦朧としている親。
大声で泣きじゃくって手におえない赤ちゃん。

「マジでヤバい。。。」

 

とそのまま夜が明け、嫁と、「こんなん持たないよ。。」という話をしていました。
幸いその次の日に小児科のアポをいれていたので、小児科の先生にヘルプ!!

 

小児科にて

あまりのパニックのあまり、赤子の荷物(オムツなど)を何も持たずに診察に行きましたが、一応病院には一通り必要なものがあたのでよかったです。そして診察に望みます。

すると大変、体重が激減していることがわかりました。
通常赤ちゃんは産後、少し体重を減らして、そこから増えるのですが、減量が通常値(10%以内?)をはるかに超えていました。

そこで小児科の先生にやさしく教えてもらったのが、どうやら母乳が出ていないし、飲めていない様子。これ以上の栄養疾患はまずいので、ミルクをあげるね、と。
日本は1週間ほど入院するので気づかないそうですが、産後直後はあまり母乳がでないということはよくあるそうです。その間はうまく病院がケアしてくれるらしいけど、アメリカはもはや2日で退院なので知る由もなし。
でもこれで赤ちゃんが成長してくれるなら。。。。

 

哺乳瓶でしか飲めないようになると困るので、まずは哺乳瓶を使わない授乳方法を教わりました。
嫁がニップルシールドを胸につけて、赤ちゃんを吸わせつつ、横で自分が注射器から管を通してミルクをシールド内の空間に補給するという二人三脚での授乳法をその日から1週間続けました。
その成果もあってか、今となっては我が子は哺乳瓶でもなんでもござれです。
そのミルクのおかげで無事体重も増加し、成長した我が子なのですが、この時大きく体重を減らしたことで再入院となるきっかけを作ってしまうことに。

 

最後の事件

続きます↓

次回がこのシリーズの最終回ですが、出産絡みでの最後の事件になります。
といっても子育てを始めると、ありとあらゆる事件が起きるので、ひとまずは出産絡みということで。
それにしても、小児科の先生に翌日診察があってよかったなと思います。

 

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