何回かにわたって、ルールやらポジションについて書いてみましたが、ここからはアメフトの面白さについて書きます。
これを読んで少しでも興味をもってくれたらと思います。
Contents:
面白み その1:選択
アメフトは絶えず「選択」をし続けるスポーツです。
どんな選択にもメリットデメリットがあり、それを選択します。
時には一回の攻撃だけでなく、次に生かすために布石を打ったり、相手のポジショニングやウィークポイント、攻撃の相性を試すのか、というのを考えないといけません。
将棋や囲碁に近い感覚があります。
それがゆえに監督、コーチが指示する作戦が非常に重要視されます。このため、監督陣たちは常に相手を研究し、何が強みなのか、弱みなのかということをひたすら考えます。
なんというかビジネスや経営管理に近い分野なんです。
SWOT分析して戦略、計画を立てていき、それを実行する部隊を育てる。。。。
単なるスポーツの領域を超えていますね。
面白み その2:実行
指示された作戦に基づいて、プレーヤーは忠実に実行します。これがまた見どころなのです。
どう実行されるのか、相手に読まれずに自分の思い通りに動くことが非常に重要になります。
また、ここでは各選手の戦術理解能力、身体能力、運動能力が問われます。
作戦の忠実の実行度、反応するスピード、倒されないパワー、ボディバランス、タイミング、などなど。
これだけやっていても実際の試合になると練習通りに行かないです。
相手からのプレッシャーだったり、精神状態が落ち着かないと、簡単なプレーでもミスが起こってしまいます。その不確実性がまた面白いのです。
PDCAサイクルで言うと、Dですね。
面白み その3:役割分担
ポジションについて書きましたが、アメフトには様々なポジションがあり、十人十色の活躍できるシチュエーションがあります。
なんならプレーヤー以外にも、監督、コーチ、アナリストみたいな人が大きく影響を及ぼすので、彼らもある意味プレーヤーなのです。
たしかにQBがボールを触る機会が多いのだけれども、チームに対する貢献度という意味では、ほぼどのポジションもほぼ等しく重要なので、それぞれが自分の任務を遂行しつつ、チームとしてまとまることが大事になってきます。
面白み その4:アップセット
NFLよりも大学の方が顕著にあらわれますが、弱いチームが強いチームに勝てる確率が他のスポーツに比べて高い気がします。
そのような弱い側が勝つことをアップセットと表現しますが、これが関係ない試合まで熱くさせてしまう要因です。
戦略が無限にあること、相手の裏をかくゲームであることから、相性だったり、タイミングであったり、会場の雰囲気であったり、色々な要素が入り混じるのがアメフトの特徴なのです。
総括
と色々書いてみたけど、頭脳的な要素と身体能力的な要素に加えて、戦略がものをいうスポーツであるということが一番の魅力なんだと思います。
また、それがゆえに、どのプレーヤーよりどのプレーヤーが強いなどと一概に言えず、色々とファンの間であーだこーだと議論できるのが楽しいんだと思います。